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韓国の看護師ら 被曝医療を学ぶ HICAREが招待

 広島県や広島市などでつくる放射線被曝(ひばく)者医療国際協力推進協議会(HICARE)が招いた韓国の看護師や救急救命士、研究員たち5人の研修が6日、広島市内で始まった。8日まで放射線被曝医療について学ぶ。

 初日の6日は県庁でHICAREの二井秀樹事務局長から「原爆被害の実情を知り、被爆者医療の知識を深めてほしい」と激励を受けた。続いて被爆医療に詳しい広島大の鎌田七男名誉教授の講義に臨んだ。中区の原爆資料館や南区の広島大原爆放射線医科学研究所なども訪れる予定。

 韓国原子力医学院の主任研究員柳承烈(ユ・スンヨル)さん(38)は「原発事故時などの緊急被曝医療に携わっている。広島の被爆治療の経験や専門知識を学びたい」と意気込んだ。

 HICAREの海外からの研修受け入れは1991年に開始。今回で22カ国・地域計774人になった。

(2022年12月8日朝刊掲載)

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