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[2023広島サミット]「首脳と議論重ねる」 広島サミットへ決意

 来年5月に広島市で開かれる先進7カ国首脳会議(G7サミット)を巡り、岸田文雄首相は臨時国会の閉会を受けた10日の記者会見で、議長国として「G7をはじめ、各国首脳と積極的に議論を重ね、サミット成功に向けて努力したい」と決意を述べた。

 サミット前には、議長国の首相らが、G7各国を訪れ、協力を要請する慣例がある。首相は「引き続き積極的に首脳外交を展開したい。G7をはじめ各国首脳と個人的な関係を深めつつ、外交面で遺漏ないよう取り組む」と述べた。関係者によると、首相は来年1月に米ワシントンを初訪問し、バイデン大統領との首脳会談を模索している。

 ロシアのウクライナ侵攻を巡っては「大量破壊兵器の使用リスクの高まりという未曽有の危機に直面している」と改めて強調。広島サミットで「武力侵略も核兵器による威嚇、国際秩序の転覆の試みも断固拒否するとのG7の強い意思を示したい」と述べた。軍事力を増強する中国や北朝鮮を念頭に「欧州とインド太平洋の安全保障を、切り離して論じることはできないと強調したい」と訴えた。(中川雅晴)

(2022年12月11日朝刊掲載)

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