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NIE 教育に新聞を 新聞を切り抜き 戦争と平和学ぶ 広島の学習会に30人

 NIE(教育に新聞を)活動に理解を深めてもらおうと、広島県NIE推進協議会が10日、広島市中区の中国新聞ビルで学習会を開いた。県内の小中高の教諭たち約30人が切り抜いた記事で新聞を作るなどし、戦争や平和報道について考えた。

 協議会の会長で安田女子大の朝倉淳客員教授が「新聞と戦争の歴史」と題して講演。ロシアによるウクライナ侵攻などを例に、報道によって立場が大きく異なる場合があるとし「こうした社会で育つ子どもたちが、どう情報を読み解き、発信するかはますます大事になる。NIEの役割は今まで以上に重い」と強調した。

 参加者は続いて、5班に分かれて8日付の朝刊各紙から戦争と平和に関する記事を拾い上げた。「写真やイラストも盛り込みたい」「未来を考えさせる内容にするには」などと話し合いながら、切り抜き記事を大判紙にまとめ、発表した。

 倉橋小(呉市)の兼丸千聖教諭(25)は「関心を持って読むと、今まで気にしていなかった記事も目に入る。子どもの興味や関心を広げられるよう活用したい」と話していた。(秋吉正哉)

(2022年12月11日朝刊掲載)

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