×

ニュース

委員 開幕前に若者と意見交換 10日から国際賢人会議

 核兵器廃絶の道筋を探るため10日に広島市で開幕する国際賢人会議の初会合を前に、会議の委員を務める国内外の有識者や外交官たちが9日、南区で日本の若者たちと意見交換した。ウクライナ情勢を背景に核兵器使用のリスクが高まる中、「核兵器のない世界」に向けた方策や思いを語り合った。

 初会合の会場となるグランドプリンスホテル広島であり、委員8人と、外務省の「ユース非核特使」を経験した大学生や高校生たち12人が参加。東京大3年の庭田杏珠さん(20)=東区出身=が「保有国と非保有国の橋渡し役になるような会議にしてほしい」とあいさつした。

 その後は約1時間、非公開で意見を交わした。参加者によると、核兵器廃絶に向けた議論に女性や若者が参画する重要性などが出たという。

 日本政府が開く国際賢人会議は、保有国や非保有国出身の委員15人で構成。初日の10日は2016年に現職の米大統領として初めて広島を訪れたオバマ氏がビデオメッセージを寄せる。委員は被爆証言を聴くほか、非政府組織(NGO)関係者たちと意見交換する。2日目の11日は平和記念公園(中区)を訪れる。(小林可奈)

(2022年12月10日朝刊掲載)

年別アーカイブ