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平和サイトを春に拡充 本社ヒロシマメディアセンター 中・仏語を追加

 中国新聞社は今春、日本語と英語で核兵器廃絶の訴えを発信している、ヒロシマ平和メディアセンターの原爆・平和関連の専用ウェブサイトを拡充する。多言語化を進め、国内外から広島を訪れる人向けに平和記念公園の「今」を伝えるコーナーの充実も図る。

 来年の被爆70年を前に、被爆体験に根差したヒロシマの訴えの発信をさらに強めるのが狙い。柱の一つの多言語化では、中国語とフランス語を追加する。英語を含む三つの言葉はいずれも核兵器保有国で使われており、サイトを通じて、保有国の人々に原爆被害の実態や放射線被曝(ひばく)がもたらす危険性などを訴える。

 中国語、フランス語への翻訳は、広島大の協力を得て進める。広島と長崎に投下された原爆の基礎知識や被爆証言をはじめ、中国新聞の記事などをサイトに掲載する。

 平和記念公園の「今」が分かるコーナーでは、原爆ドームや原爆の子の像など公園内にあるさまざまなモニュメントを海外の人にも分かりやすく紹介。原爆資料館や国立広島原爆死没者追悼平和祈念館などの情報も載せる。平和学習などで公園を訪れる人たちに役立ててもらう。

 サイトのリニューアルは今年4月に完成予定。併せて、スマートフォンやタブレット端末への対応も進める。サイトhttp://www.hiroshimapeacemedia.jp/(宮崎智三)

(2014年1月3日朝刊掲載)

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