×

ニュース

[2023広島サミット] 核廃絶政策 市民提言へ 各国首脳に働きかけ

 2023年5月に広島市である先進7カ国首脳会議(G7サミット)へ向け、国内の市民団体は12日、同年4月に東京都で開く国際会議「C7サミット」で、核兵器廃絶について提言すると発表した。従来、経済問題が中心のサミットで、被爆地開催の意義を踏まえて核軍縮を議論するよう首脳たちに働きかける。

 C7サミットは、G7サミット開催国で市民が開く国際会議で、Cは「Civil Society(市民社会)」の頭文字。今年6月のドイツサミット時は、気候変動や経済格差などで五つの提言をまとめ、ショルツ首相に渡した。

 初の被爆地開催となる広島サミットでは、核兵器廃絶を六つ目の提言項目に加える。来月に部会を設け、非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN(アイキャン))」などが中心となり、提言内容を議論するという。

 この日、国内の100団体と個人53人が加わる「G7市民社会コアリション」(東京)が広島市役所で記者会見を開き、説明した。堀内葵事務局長(40)は「市民社会から核廃絶のメッセージを出す必要がある。岸田文雄首相に提言を渡したい」と話している。(宮野史康)

(2022年12月13日朝刊掲載)

年別アーカイブ