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岸前防衛相が引退へ 次期衆院選不出馬 後継に長男か

 岸信夫首相補佐官(63)=山口2区=が次期衆院選に立候補せず、引退する意向であることが11日、分かった。健康不安が理由とみられる。山口県内の小選挙区定数の1減と区割り変更に伴う新2区には、秘書で長男の信千世氏(31)を後継候補としたい考えとみられる。

 岩国市内で11日にあった後援会の会合で明らかにした。関係者によると、岸氏は約30人の後援会幹部に自らの健康不安を告げ、次の衆院選で信千世氏への支援を呼びかけた。信千世氏も「地域のために頑張りたい」と話したという。

 会合後、岸氏は報道陣に会合での発言を明らかにしなかったが「60歳を過ぎ、次の世代を考えなければいけない。残りの任期はしっかり務めたい」と述べた。信千世氏については「地元で立候補を望む声があるのは知っている。今後、後援会として決めていただく必要がある」とした。

 岸氏は故安倍晋三元首相の実弟。2004年7月の参院選山口選挙区で初当選した。2期目の途中の12年12月に衆院山口2区へ転じ、現在4期目。外務副大臣などを経て、20年9月から22年8月まで防衛相を務めた。近年は健康面が不安視されていた。(有岡英俊)

(2022年12月13日朝刊掲載)

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