おしゃれも元気の秘訣 佐伯区の１０２歳香本さん 「手の表情」に深みと味 指輪着用のモデルに
22年12月13日
１０２歳の女性が指輪を着ける手のモデルに起用された。広島市佐伯区の香本絹江さん。「何歳になってもおしゃれは人を輝かせる」とのメッセージを発信するジュエリーブランドから声がかかった。（新本恭子）
今月上旬、自宅近くの呉服店で撮影があった。透明感のある白い手に、カメラマンが「なんてきれいな手」と感嘆の声を上げた。「顔につけた後の化粧水やクリームを手にも塗るの。水仕事では手袋をはめます」と香本さん。自身が選んだアメシストや「お似合い」と薦められたオパールの指輪を次々はめ、写真に納まった。
西区楠木町の生まれ。原爆で夫を亡くした。和裁の仕事に長年携わり、弟子を持つなど活躍してきた。「手仕事ですから、指先は大切にしてきました」。一線を退いた後もファッションには気を配り、外出の際は時間をかけて服の色を合わせ、アクセサリーで着飾る。美容院にも毎週のように通う。「おしゃれも元気の秘訣（ひけつ）です」とほほ笑む。
依頼したのはジュエリーブランドＭＡＲＵＵ（マルウ、神戸市）のデザイナー金山晴美さん（４７）。加齢で関節が太くなった人向けにサイズ調節ができる指輪を作る。「手の表情」に深みと味のある人を探し、知人の紹介で香本さんに巡り合った。撮影にも立ち会い「１００歳を超えても輝く彼女の姿に、人生をもっと楽しもうと元気づけられる人もいるはず」と写真の出来栄えを喜んでいた。
（２０２２年１２月１３日朝刊掲載）
今月上旬、自宅近くの呉服店で撮影があった。透明感のある白い手に、カメラマンが「なんてきれいな手」と感嘆の声を上げた。「顔につけた後の化粧水やクリームを手にも塗るの。水仕事では手袋をはめます」と香本さん。自身が選んだアメシストや「お似合い」と薦められたオパールの指輪を次々はめ、写真に納まった。
西区楠木町の生まれ。原爆で夫を亡くした。和裁の仕事に長年携わり、弟子を持つなど活躍してきた。「手仕事ですから、指先は大切にしてきました」。一線を退いた後もファッションには気を配り、外出の際は時間をかけて服の色を合わせ、アクセサリーで着飾る。美容院にも毎週のように通う。「おしゃれも元気の秘訣（ひけつ）です」とほほ笑む。
依頼したのはジュエリーブランドＭＡＲＵＵ（マルウ、神戸市）のデザイナー金山晴美さん（４７）。加齢で関節が太くなった人向けにサイズ調節ができる指輪を作る。「手の表情」に深みと味のある人を探し、知人の紹介で香本さんに巡り合った。撮影にも立ち会い「１００歳を超えても輝く彼女の姿に、人生をもっと楽しもうと元気づけられる人もいるはず」と写真の出来栄えを喜んでいた。
（２０２２年１２月１３日朝刊掲載）
