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[2023広島サミット] 来春 広島サミットJr.会議 県民会議が参加者募集

 2023年5月に広島市である先進7カ国首脳会議(G7サミット)を前に、広島県内の官民でつくる広島サミット県民会議が3月27~30日に、市内で「G7広島サミットジュニア会議」を開く。国内に住むG7各国の高校生たち24人を招き、国際的な課題を若い視点から議論してもらう。参加者を募集している。

 外務省などによると、サミット参加国の若者たちによる同様の会議は05年の英国・グレンイーグルズサミットで開始。国内では、北海道の洞爺湖サミット(08年)、三重県の伊勢志摩サミット(16年)とも外務省が主催し、提言を当時の首相に渡したという。

 今回のジュニア会議では、おおむね15~18歳(高校生相当)の広島県内の12人と、日本を除く6カ国の出身者各2人の計12人を募集する。「平和」「持続可能性」「多文化共生」などを議題に英語で討論し、成果文書にまとめる。文書は一般公開する予定だが、現時点で詳細は未定という。

 4日間の会期中には、被爆の実態への理解を深めるプログラムもある。平和記念公園(中区)で原爆慰霊碑への献花や原爆資料館の見学、被爆証言の聴講などを予定する。

 参加無料で、宿泊費や交通費を県民会議が負担する。県民会議事務局ホームページにある参加申込書と志望動機書により、メールか郵送で受け付ける。英検やTOEICの証明書類も必要。締め切りは23年1月13日午後5時(必着)。書類選考を経てオンライン面接後、合格者に通知する。

 事務局は「未来を担う若者が各国の同世代と共に考え、国際的な課題解決に向けた取り組みへの理解を深めてほしい」としている。事務局☎082(209)8515=平日のみ。(川上裕)

(2022年12月14日朝刊掲載)

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