×

ニュース

基地関連苦情が最多2470件 13年の岩国市 航空機騒音が8割

 山口県岩国市に寄せられた米海兵隊岩国基地に絡む2013年の苦情件数は2470件で記録の残る1977年以降で最多となった。市基地政策課がまとめた。

 内訳は航空機騒音が全体の約8割の2043件。前年から48件増え、過去最多だった10年の2033件も上回った。工場・市街地の上空飛行38件、弾薬処理5件、「その他」が384件あった。

 月別では4月の340件が最多で、4月29、30日の2日間だけで120件に上った。同課によると、同月は滑走路の時間外運用や早朝のエンジンテストなどが繰り返されており、市も基地側に騒音軽減を求める申し入れを4度行っていた。

 「その他」は昨年から252件増えた。基地撤去などを求める意見が166件で最も多く、17年ごろとされる空母艦載機移転に向けた準備工事の車両による渋滞への苦情が26件、KC130空中給油機の移転受け入れ関係も17件あった。

 苦情が過去最多になったことについて同課は「苦情の増加がそのまま騒音の発生件数とはならないが、市民の基地に対する関心が高まっているのは確かなのではないか」としている。(大村隆)

(2014年1月7日朝刊掲載)

年別アーカイブ