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慈善イベントで平和の願い届け ウクライナへ支援の輪 中区 人形作りや写真展

 ウクライナの支援を目的としたチャリティーイベントが18日、広島市中区のひろしま国際センターであった。現地の伝統的な人形作りを体験するコーナーが人気を集めたほか、ロシアによる侵攻で被害を受けた街並みを伝える写真の展示もあった。(山田祐)

 人形は「モタンカ」と呼ばれ、綿を布でくるみ、糸を巻き付けてかたどる。現地ではお守りとして大切な人に贈られるという。制作コーナーでは、来場した家族連れたちが、広島に避難してきたウクライナ人たちに教わりながら高さ15センチほどに仕上げた。

 三篠小(西区)5年の高津咲良さん(11)は「糸をきつく結ぶのが難しかったけど、上手にできた。ウクライナの子どもたちのことを思うと、早く戦争がなくなってほしい」と願った。

 会場では、ロシア軍の砲撃で被害を受けた住宅や、けが人が救助される様子を捉えた写真も展示。訪れた人は、過酷な戦況の中で冬の極寒にも耐える現地の人々に思いを寄せた。

 県内在住のウクライナ出身者でつくる広島ウクライナ人会などが主催した。同会メンバーのホーチナ・アナスタシヤさん(38)は「言葉は通じなくても文化を通じて心を通い合わせることはできる。日本の人にウクライナを紹介する取り組みを今後も続けたい」と話した。

 人形作りの参加費や会場で呼びかけた寄付は、食料や防寒具などの支援物資の購入費に充てる。

(2022年12月19日朝刊掲載)

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