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岩国爆音 提訴へ心一つ 「艦載機影響を立証」 第2次原告団

 米軍岩国基地(岩国市)の航空機騒音を巡り、損害賠償などを国に求める原告団が結成された18日、住民たちは26日の提訴に向けて心を一つにした。2010年に滑走路が沖合に移っても18年に空母艦載機が移転してきて、生活環境が悪化したと被害の実態を訴えていく。(黒川雅弘)

 岩国市内であった原告団の結成総会は、約70人で会場が埋まった。弁護団共同代表の横山詩土弁護士が訴えのポイントを説明。第1次訴訟では艦載機が移ってきた後の騒音被害について証拠が不十分とされ「艦載機移転後の騒音は大きくなった。影響をきちんと主張、立証していく」と強調した。訓練が続く限り騒音は続くとして、将来分の賠償も求める方針を示した。

 09年の提訴から21年の最高裁決定までの第1次訴訟を支援した会の田村順玄代表(77)は「無事に第2次に向けてスタートが切れた。法廷の傍聴席を埋めましょう」と呼びかけた。原告団長に三木健二さん(82)=旭町=を選び、頑張ろうコールで締めくくった。

 住民たちは4月から本格的に提訴を準備してきた。騒音被害の影響を受けているとされる市内各地で10回以上の説明会を開き、原告団への参加を呼びかけてきた。第2次から原告に加わる旭町の主婦広本菊枝さん(80)は「滑走路が沖合に移ったのに、艦載機が来て基地が増強された。住民は苦しんでいる。騒音をなくしてほしい」と話した。

(2022年12月19日朝刊掲載)

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