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島根原発の核廃棄物 4月に六ケ所村へ

 中国電力は7日、島根原子力発電所(松江市鹿島町)1、2号機の運転に伴って発生した使用済み核燃料について、英国で再処理された高レベル放射性廃棄物のガラス固化体20本を4月、日本原燃の一時貯蔵施設(青森県六ケ所村)に運び込むと発表した。

 英国の業者へ再処理を委託し、1994年までに海上輸送していた。固化体は直径0・4メートル、高さ1・3メートルの円筒形で昨年5~11月、表面汚染の度合いなどを定めた国の基準をクリアしたことを現地で確認。この日、国内での廃棄を原子力安全基盤機構に申請した。同時に、他電力4社も112本分の廃棄を申請した。計132本は2月に出発し、海上輸送される。英国からの搬入は4回目。

 使用済み燃料について中電は、94年まで英国、95年までフランスの業者に再処理を委託していた。2002年以降は再処理工場の建設が進む六ケ所村にだけ搬送し、再処理されずに保管されている。国による再処理後の処分場の選定も進んでいない。(樋口浩二)

(2014年1月8日朝刊掲載)

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