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「ゲン」自由な閲覧要望 被団協声明 各地の撤去要請受け

 日本被団協は8日、松江市教委による漫画「はだしのゲン」の閲覧制限問題が昨年夏に発覚後も、各地で教育現場からの撤去などを求める動きが続いているとして、全ての教育現場や図書館で自由に読むことができるよう求める声明を出した。

 声明では「撤去を要請する活動が下村博文文部科学相や関東の一部の議会、教育委員会に対して行われ、大変驚いている」と強調。「作品を教育現場から締め出すことは、子どもが学ぶ権利や『表現の自由』に対する重大な侵害だ」と指摘している。

 はだしのゲンをめぐっては、東京都練馬区教委に撤去を求める陳情と自由閲覧の維持を求める陳情が出され、昨年12月の定例会で、いずれも不採択とすることを決めた。東京都教委も9日の定例会で撤去を求める請願について協議する。

 声明は内閣府と文科省にファクスで送った。(城戸収)

(2014年1月9日朝刊掲載)

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