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第五福竜丸事件から60年 広島平和研が連続講座 2・3月

 米国が太平洋ビキニ環礁で実施した1954年3月1日の水爆実験で、静岡県焼津市のマグロ漁船第五福竜丸の乗組員が被曝(ひばく)した事件からことしで60年。広島市立大広島平和研究所は2~3月、今も続く健康被害や原発事故との被災の類似点を専門家が解説する5回の講座を開く。

 中区の市まちづくり市民交流プラザを会場に、2月14、21、28日、3月7、14日の5回。いずれも午後6時半~8時半。無料。

 初回は核問題に詳しいジャーナリストの豊﨑博光さんが、ビキニ水爆実験の歴史を説明。市民グループ「高知県太平洋核被災支援センター」の山下正寿事務局長はビキニ被災と福島第1原発事故の類似点などを話す。広島平和研究所の研究者たちも講師を務める。

 定員100人で、応募多数の場合は抽選。1月31日までに広島平和研究所へ電話か電子メールで申し込む。電子メールの場合は件名を「連続市民講座受講希望」とし、住所、名前、電話番号を記入する。広島平和研究所Tel082(830)1811。

<広島市立大広島平和研究所の連続市民講座>

 月日      主な内容                     講師(敬称略)
2月14日   ビキニ住民の放射線被害          豊﨑博光(ジャーナリスト)
  21日   米国が発表した水爆実験結果の分析   高橋博子(広島平和研究所講師)
  28日   被災した船員の健康調査           山下正寿(太平洋核被災支援センター事務局長)
3月 7日   核実験禁止を求める原水禁の署名活動  丸浜江里子(都留文科大非常勤講師)
  14日   水爆実験場の生態系の変化         ロバート・ジェイコブズ(広島平和研究所准教授)

(2014年1月10日朝刊掲載)

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