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[2023広島サミット] 主会場はプリンスホテル 県立総合体育館に報道拠点 政府決定

 政府は22日、来年5月に広島市で開く先進7カ国首脳会議(G7サミット)の主会場をグランドプリンスホテル広島(南区)に決めたと明らかにした。報道陣の拠点となる「国際メディアセンター」は県立総合体育館(中区)に設ける。

 関係省庁はこの日、G7広島サミット準備会議の第2回会合を官邸で開いた。議長の栗生俊一官房副長官は「円滑な運営、万全な警備、日本の魅力発信を含む戦略的な広報に政府一丸となって取り組む」と述べた。政府は年明けからG7議長国となるのを前に、広報や警備など円滑な開催に向けた準備を加速させる。

 グランドプリンスホテル広島は、2016年の伊勢志摩サミットに先立つG7外相会合の舞台にもなった。政府は昨年末、地元の広島県、広島市から主会場とする誘致計画案の提出を受けていた。瀬戸内海に面し、要人警護がしやすい点なども踏まえて判断した。

 岸田文雄首相ら各国首脳が意見を交わす大まかなテーマの方向性も確認した。ウクライナ情勢を踏まえた地域情勢や世界経済、気候変動、保健医療に加え、核軍縮・不拡散についても課題解決を図る場と位置付けている。

 政府は今後、サミットの各種会合の円滑な運営に向けて、交通規制や海上の航行自粛、テロ防止などに力を入れ、広報活動を強化する。広島をはじめ、日本の文化や観光地の魅力発信にも重点的に取り組む。 (中川雅晴)

(2022年12月23日朝刊掲載)

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