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被爆70年へ平和の歌声響け 国連本部で3月 日米市民コンサート

 2015年の被爆70年に向け活動する「日米文化交流プロジェクトin広島」実行委員会は10日、ことし3月に米ニューヨークで「平和と希望のコンサート」を開く、と発表した。

 実行委が昨年公募した県内の13~82歳の男女40人や、エリザベト音楽大の室内合唱団など計58人が訪米。国連本部の会議場で、現地時間の3月25日午後8時から約1時間、国連職員向けに約10曲を演奏する。

 合唱曲の一つは、安佐南区の原小6年片山いつきさん(12)が被爆者の話を基に作詞し、米国の作曲家がメロディーを付けた「わたしは想う I Think」の英語バージョン。国連職員の合唱団や現地の子どもオーケストラも演奏に加わる。

 26日はマンハッタンの聖ヨゼフ教会で、ニューヨークの青少年合唱団と合同の市民向けコンサートを開く。渡航費は各自負担する。

 国連合唱団が設立65周年の12年5月に広島公演をしたことを機に、実行委が両都市を舞台にした市民コンサートを企画した。

 元広島大学長の原田康夫実行委員長は10日、広島市役所で会見し、「広島のメッセージを世界に広げたい」と話した。被爆70年の15年は国連合唱団が広島を訪れる予定という。(加納亜弥)

(2014年1月11日朝刊掲載)

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