×

ニュース

ウクライナから三次へ避難 イリーナさん一家 サンタ登場 Xマス祝う

広島のボランティア 今夏に続き訪問

 晴れ間ものぞき三次市街地が白銀の世界となった25日、戦地ウクライナから同市に避難中のイリーナ・ブワイロさん(37)一家5人の元にサンタクロースがやってきた。広島市のボランティアメンバーが今夏に続いて訪問。戦時下の母国を思う家族に贈り物を届け、一緒にクリスマスを祝った。

 午後3時半ごろ、白ひげに赤い衣装のサンタがイリーナさん宅に登場。長男アレクサンドルさん(13)、長女ズラータちゃん(4)は赤い衣装で迎え、次女ポリーナちゃん(1)は目を丸くした。ケーキやウクライナ語訳付きの絵本、パズルなどを受け取り、ほほ笑んだ。

 訪れたのは、NPO法人チャリティーサンタ広島支部の渉外担当平田富樹さん(70)=広島市安佐南区=とスタッフの松久智子さん(22)=同市東区。平田さんは「広島や三次もかつて爆撃を受けたが、今は緑豊かな町になった。ウクライナにも必ず平和が来る」と励ました。イリーナさんの夫ディミトルさん(38)は「悲しいこともあるが、もらった温かさは子どもたちの心にずっと残る」と感謝した。(石井千枝里)

(2022年12月26日朝刊掲載)

年別アーカイブ