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16日に安全審査初会合 島根原発2号機で規制委 ベント有効性など焦点

 原子力規制庁は10日、中国電力が再稼働に向けて申請した島根原子力発電所2号機(松江市鹿島町)の安全審査について、16日に初の審査会合を開くと明らかにした。原子力規制委員会による審査が本格的に始まる。

 会合は公開され、規制委の島崎邦彦、更田豊志両委員が出席する。中電常務の古林行雄島根原子力本部長たちから、地震や津波対策など申請書の概要について説明を受ける。

 昨年12月に申請した島根2号機は、福島第1と同じ沸騰水型の原発。事故時に放射性物質を薄めて放出するフィルター付き排気(ベント)設備の即時設置が義務づけられ、厳しい対策が課せられる。

 現在、全国9原発の計16基が安全審査を申請。審査は関西電力などの加圧水型の原発が先行している。島根2号機はベント設備の有効性などが焦点となりそうで、審査の終了時期は不透明だ。

 東北電力の女川原発2号機(宮城県)の初回の審査会合も、島根2号機と同じ16日に開く。(山本和明)

(2014年1月11日朝刊掲載)

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