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[2023広島サミット] 弁当最大4万5000個 広島サミット県民会議 1日想定 警備態勢増強で伊勢志摩の2.3倍

 2023年5月に広島市である先進7カ国首脳会議(G7サミット)で、広島県内の官民でつくる広島サミット県民会議は、警備に当たる警察官たちに配る弁当を1日最大約4万5千個と想定している。16年に三重県で開かれた伊勢志摩サミットの2・3倍。警備態勢の増強の影響とみられる。1日3食1700円で供給する体制を整える。

 県民会議は、弁当を利用するのは警察のほか消防や医療関係者、現地スタッフと想定。3月末ごろ~5月22日に弁当を用意する。最も多く必要になるのはサミット開催日の19~21日を含む5月中旬~22日で、1日最大で朝約1万個、昼約2万5千個、夕約1万個の計約4万5千個を見込む。料金は伊勢志摩サミットと同じ朝400円、昼と夕各650円と設定した。

 弁当の受注や製造、配送やごみの回収などを担う「G7広島サミット弁当供給センター」の設置、運営事業者を県民会議が公募型プロポーザルで選ぶ。19日に受け付けを始めた。1月25日に決める。

 選定基準には、大量の製造や配送への対応に加え、県産食材の活用、ごみや食品ロスの削減も盛り込んだ。センターの業務費用について、県民会議の負担はない。県民会議事務局開催支援課は「サミットの円滑な開催のため、関係者が安心して働ける環境を整えたい」と説明する。

 三重県志摩市を主会場に開かれた伊勢志摩サミットでは、共同事業体2者が16年3月24日~5月29日に1日最大約2万食、計約33万食を供給した。志摩市では、市商工会が中心となって約1万8千食を届けた。(榎本直樹)

(2022年12月25日朝刊掲載)

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