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ヒロシマ・アピールズポスター 葛西薫さんが亀倉雄策賞 6月に授賞式

 ヒロシマの思いを世界に訴える「ヒロシマ・アピールズポスター」で、アートディレクター葛西薫さん(64)=川崎市=が制作した昨年の作品「夏の陽(ひ)のまぶしさ」が、優れたグラフィックデザイン作品に贈られる今年の「亀倉雄策賞」に輝いた。公益財団法人ヒロシマ平和創造基金など主催の同ポスター作品の受賞は初めて。

 日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)による年鑑「グラフィック・デザイン・イン・ジャパン2014」への応募作品2443点を対象に選考。「言葉を超えて相手に伝えていく力に優れている」「シンプルで力強い黒い線の表現が印象的」などとして、受賞が決まった。

 葛西さんは「普段、商業的な仕事をしている中、ヒロシマという社会的なテーマのポスターで、出来上がった時の満足感が大きかっただけに、うれしい」と話している。授賞式は6月27日に広島市内で行われる。

 故亀倉さんは、JAGDAの初代会長。1983年から始まった「ヒロシマ・アピールズポスター」の第1回作品を手掛けた。(二井理江)

(2014年1月11日朝刊掲載)

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