平和祈念館展示室 全面改装へ 大型スクリーン新設や座席増
22年12月24日
開館20年となった国立広島原爆死没者追悼平和祈念館(広島市中区)は2023年、企画展向けの展示室を全面リニューアルする。大型スクリーンを新設し、被爆体験などを再現した映像や資料を映す。改装工事で今月30日から23年3月14日まで展示室を閉じる。
展示室は地下1階の約100平方メートル。現在はスクリーン(縦0・9メートル、横1・2メートル)3面を設け、企画展に合わせた映像を流している。リニューアル後は壁一面に大型スクリーン(縦2・4メートル、横4・2メートル)を設置。原爆被害の実態を視覚に訴える効果をさらに高めるという。鑑賞用の座席も10席から30席に増やす。改装費は約4500万円。
祈念館は2002年8月に開館。原爆死没者の名前・遺影や被爆体験記を収集し公開している。名前・遺影は約2万6千人分が登録されている。展示室のリニューアルは13年に続き2度目となる。
久保雅之館長は「リニューアルで視覚に訴える効果を高め、被爆者の言葉と心により触れるきっかけとなる空間にしたい」と話している。(小林可奈)
(2022年12月24日朝刊掲載)
展示室は地下1階の約100平方メートル。現在はスクリーン(縦0・9メートル、横1・2メートル)3面を設け、企画展に合わせた映像を流している。リニューアル後は壁一面に大型スクリーン(縦2・4メートル、横4・2メートル)を設置。原爆被害の実態を視覚に訴える効果をさらに高めるという。鑑賞用の座席も10席から30席に増やす。改装費は約4500万円。
祈念館は2002年8月に開館。原爆死没者の名前・遺影や被爆体験記を収集し公開している。名前・遺影は約2万6千人分が登録されている。展示室のリニューアルは13年に続き2度目となる。
久保雅之館長は「リニューアルで視覚に訴える効果を高め、被爆者の言葉と心により触れるきっかけとなる空間にしたい」と話している。(小林可奈)
(2022年12月24日朝刊掲載)