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永井博士のバラ 委員会結成し募金呼び掛け

 広島市中区の平和大通り緑地帯にある長崎の被爆医師、永井隆博士(1908~51年)ゆかりのバラの木が衰弱している問題で、この木を88年に植えた民間団体の関係者らが、バラ保存のための募金を呼び掛けている。寄せられた寄付を基に4月末までに柵を設け、土を入れ替える。

 当時のメンバーの元市青年連合会役員ら9人が昨年12月27日、「広島・長崎原爆都市青年友好平和のバラ保存委員会」(西区)を結成。バラの保存や、永井博士の功績を広く知ってもらう活動を行うことを決めた。

 募金は1口千円で、50万円を目標に4月末までに市民から寄せてもらう。地上約80センチの柵の設置費などに充てて、木が衰弱した要因となっている周囲の土の踏み固めを防ぐ。バラや柵は被爆70年の来年春ごろ、市に寄贈する予定。

 委員長の正本良忠さん(81)=西区=は「広島と長崎をつなぐバラを大切に残すため、広く協力を呼び掛けたい」と話している。申し込みは正本さんTel090(3880)3426。(増田咲子)

(2014年1月13日朝刊掲載)

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