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原爆資料館で引っ越し

18年度全面改修まで移設

 広島市中区の原爆資料館は14日、施設の全面改修に向け、館内の引っ越しを始めた。この日は東館地下1階の事務室を同じフロアの会議室に移した。2月にも内装工事を始める。2018年度の全面リニューアルオープンまで、各課や展示資料の移設を繰り返す。

 午後5時の閉館後、啓発課事務室(99平方メートル)を、廊下を挟んで反対側の会議室(206平方メートル)に移した。運送業者10人が机や戸棚を運び、職員14人も事務用品などの箱詰めや掃除に追われた。

 今夏には東館を閉館。3階の学芸課や館長室も地下1階に移し、1階から3階へのエスカレーターを新設する。東館の改修は16年3月までに終える。その間、戦前の広島の様子などを紹介する東館の展示は規模を縮小して本館に移す。

 16、17年度の本館の工事中は、東館に被爆者の遺品などを仮設展示する。全面改修は1994年の東館開館からは初めてで、立石辰哉副館長は「できる限り、来館者の見学に支障がないよう工夫したい」としている。(岡田浩平)

(2014年1月15日朝刊掲載)

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