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ヒロシマ発信 長崎から挑む

NPT準備委 ユース代表に西田さん

本紙元ジュニアライター NYで意見交換

 4月末から米ニューヨークで開かれる核拡散防止条約(NPT)再検討会議の準備委員会に派遣される「ナガサキ・ユース代表団」のメンバーに、元中国新聞ジュニアライターで長崎大1年の西田千紗さん(19)たち大学生8人が選ばれた。このプロジェクトを実施する、長崎県、長崎市、長崎大でつくる「核兵器廃絶長崎連絡協議会」が14日発表した。(二井理江)

 長崎大核兵器廃絶研究センター(長崎市)であった記者会見で、同協議会の調(しらべ)漸(すすむ)会長(長崎大副学長)が「英語で意見交換できるメンバー。ナガサキの担い手として活躍してほしい」とあいさつ。西田さんは「現地でたくさんの出会いを期待している。五感をフル活動し、多くのことを吸収したい」と意気込みを語った。

 このプロジェクトは、大学生世代が核兵器をめぐる世界の現状を学び、核なき世界の実現に向けた担い手になるよう企画。初回の昨年春は8人がスイス・ジュネーブであったNPT再検討会議準備委員会に参加した。

 第1期生としてジュネーブを訪れた萩市出身の長崎大4年下田杏奈さん(21)は「帰国後は福島県内の小学生と行き来しながら交流し、長崎原爆の被害や復興について伝えた。2期生も多くの経験を積んで、帰国後も活動してほしい」と激励した。

 メンバーは、勉強会を重ねた上で各自が現地での活動計画を立てる。帰国後は6月に報告会を予定している。

 西田さん以外のメンバーは次の皆さん。(敬称略)

 新崎さくら、田平由布子、橋口優乃、堀真理子、前川陽香、宮田美波、山中智絵

(2014年1月15日朝刊掲載)

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