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核の悲劇 訴え続ける 被爆者8人が18ヵ国訪問へ ピースボート

 非政府組織(NGO)ピースボート(東京)は、3月13日に横浜港を出発する「ヒバクシャ地球一周 証言の航海」に、広島、長崎の被爆者8人が参加すると発表した。約3カ月かけ、18カ国を訪問する。

 広島の被爆者は6人で69~84歳の男性2人、女性4人。長崎は78歳と76歳の男性2人。エジプトやイタリア、ペルー、米国などの寄港地で被爆体験を証言する。

 ポーランドのアウシュビッツ強制収容所跡では、ホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)の生存者と面会。悲惨な体験をどう語り継ぐかについて意見交換する。6月24日に帰国する予定。

 8人は、応募約20人の中から書類選考や面談で選ばれた。「証言の航海」は7回目。広島市役所で記者会見したピースボートの川崎哲共同代表は「各国の若い世代に、核兵器廃絶と平和への思いをつないでいきたい」と話した。(新山京子)

(2014年1月17日朝刊掲載)

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