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[2023広島サミット] 核禁条約の意義確認を カクワカ広島が要望書

 2023年5月に広島市で開かれる先進7カ国首脳会議(G7サミット)に向け、「核政策を知りたい広島若者有権者の会」(カクワカ広島)は岸田文雄首相宛ての要望書を提出した。核兵器禁止条約の意義の確認など7項目を盛り込んでいる。

 ほかは、世界の「ヒバクシャ」を救援する国連基金を核兵器保有国の資金でつくる▽各国首脳が原爆資料館(中区)の全ての展示を見学し、被爆者から被爆の実態を聞く▽核兵器をいつまでに何割削減するかの目標を定める―などを挙げ、いずれもサミットでの対応を求めた。中区にある岸田首相の事務所に届けたという。

 22日に中区の会場を中心にオンラインで結んで開いた集会で発表した。G7加盟国の禁止条約への立場も紹介し、被爆国の日本政府が禁止条約に背を向ける姿勢に疑問を呈した。オンラインで参加した田中美穂共同代表(28)は「広島で開催するなら、核廃絶の前進を見たい。みんなで盛り上げたい」と話した。

(2022年12月30日朝刊掲載)

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