×

ニュース

国境なき医師団 活動通じエール 基町高で西岡さん講演

 国際医療援助団体「国境なき医師団」の一員として2018年から紛争地や被災地で活動する麻酔科医西岡憲吾さん(66)=広島市安芸区=が11日、母校の基町高(中区)で講演した。「まずは自分の興味のあるもの、やってみたいことを探そう」と後輩にエールを送った。

 西岡さんは広島と行き来しながら、これまでイラクやパレスチナ、カメルーン、南スーダンの4カ国・地域で活動。外科医たちとチームを組み、やけどの治療や妊婦の帝王切開に携わった経験を報告した。「自らの技術や能力を生かし、感謝もされる。やりがいがあるだけでなく、世界中から来るスタッフと交流も広がった」と述べた。

 後輩へのメッセージとして「興味があることであれば、長い期間でもつらいことでも乗り越えられる」と力を込めた。

 職業を考える授業で医療や国際貢献に関心のある生徒59人が聞いた。2年中川巧さん(17)は「厳しい現場ではチームワークが大切になると感じた。人との出会いを大切にしていきたい」と話した。

(2023年1月12日朝刊掲載)

年別アーカイブ