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護衛艦えい航 尾道市因島沖に到着

 山口県周防大島町沖で海上自衛隊呉基地(呉市)を母港とする護衛艦いなづまが浅瀬に乗り上げて自力航行できなくなった事故で、海自は15日、現場海域で停泊を続けていた護衛艦を尾道市因島沖までえい航した。16日に収容先のジャパンマリンユナイテッド因島事業所に入港させる予定。

 海自によると、いなづまは午前7時50分ごろ、民間のえい船にえい航され、5日ぶりに現場海域を離れた。三原市沖などを通り、同事業所沖に午後5時15分ごろに到着した。海自は16日以降、船体の損傷状況などを詳しく調べる方針。

 事故は10日午後0時10分ごろ、周防大島町の沖家室島の南約2・5キロの沖合で発生。いなづまはスクリューやソナーが損傷し、身動きが取れなくなった。関係者によると、付近の浅瀬からは、いなづまのものとみられる塗膜が付着した岩や船体の一部とみられる部品が見つかったという。

 海自が事故調査委員会を設置して原因究明を進めているほか、柳井海上保安署は業務上過失往来危険の疑いもあるとみて捜査している。

(2023年1月16日朝刊掲載)

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