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[2023広島サミット] 危険物の探知犬 広島駅でテスト 国交省 21~25日

 5月に広島市である先進7カ国首脳会議(G7サミット)のテロ防止策として、国土交通省は21~25日にJR広島駅(南区)で、訓練された犬に火薬などの臭いがする危険物を探させるテストをする。駅利用者らに犬の印象などを尋ねるアンケートもする予定だ。

 日本警備犬協会(東京)のベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノア2頭とボーダー・コリー1頭。新幹線口と在来線乗り換え口に置かれたテスト用の危険物を、警備会社ALSOK(東京)の警備員たちと一緒に探すという。

 テストは5日間とも午後1~5時。国交省は併せて犬が駅構内を歩くことで人の流れにどのような影響があるかをカメラ映像で分析し、アンケートもする。

 国交省は「探知犬に驚く人もいるかもしれないが、サミット期間中も安心して鉄道を利用できる環境を整えるため、協力をお願いしたい」としている。

 探知犬によるテロ対策は2021年の東京五輪・パラリンピックで首都圏の鉄道事業者が初めて実施した。この実績も参考にしながら国交省は広島サミットでも、より効果的な運用方法を探るという。(口元惇矢)

(2023年1月14日朝刊掲載)

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