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移転方針を正式決定 放影研 きょう広島大に申し入れ

 日米両政府が共同運営する放射線影響研究所(放影研、広島市南区)は18日、臨時理事会を開き、広島大霞キャンパス(南区)への移転方針を正式に決めた。2025年度内の移転完了に向け、19日に申し入れ文書を広島大へ郵送する。

 放影研によると、移転について理事3人が承諾した。今後は、受け入れ側の広島大による検討や、政府が移転事業費を盛り込んだ23年度予算案の審議がある。放影研は「ようやくここまで来た。研究を続けるため、新しい施設が必要で、着実に進めたい」としている。

 放影研は22年6月に移転候補地を霞キャンパスに絞り込んでいた。計画では、延べ約7千平方メートルの施設を新築する。23年度、厚生労働省に移転へ向けた補助金を申請し、設計、着工を目指す。

 現在地の比治山公園からの移転は、広島市などが長年、国へ要望。約30年前には広島大工学部跡地(中区)が候補地に浮上したが、頓挫した。(小林可奈)

(2023年1月19日朝刊掲載)

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