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パレスチナ教員 平和学習を見学 西区 外務省の招待で来日

 パレスチナ自治区ガザ地区の小中高校の教員7人が18日、広島市西区の天満小を訪れた。日本の平和教育を学ぶため、外務省の招待で来日した。

 5年生の平和学習を見学。原爆で家族と生き別れた女性がその後、家族写真を撮ることを避けた体験が紹介された。教員たちは児童が女性の心情を推し量りながら戦争への理解を深めていく様子に見入り、熱心にメモを取っていた。

 その後、教員たちはイスラエルとの間で紛争の絶えない実態を児童に伝えた。空爆を受けた校舎や亡くなった児童の席に遺影を置いて追悼する写真を見た川本歩夢さん(11)は「空爆の下で頑張っている子どもたちの気持ちを思うと悲しい。家族とのだんらんなど当たり前と思っていることのありがたさに気付いた」と話していた。

 教員たちは19日、中区の原爆資料館や原爆ドームを視察する。中学教諭カミリア・アフマドさん(49)は「ガザの子どもにも広島の原爆を教えている。復興の歩みと平和の大切さを伝えたい」と話していた。(向井千夏)

(2023年1月19日朝刊掲載)

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