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英「核軍縮サポート」 担当相広島訪問 市長らと面会

 広島市で5月にある先進7カ国首脳会議(G7サミット)を前に、核兵器保有国の英国のアンマリー・トレビリアン・インド太平洋担当相が19日、市役所で松井一実市長と面会した。「日本が核軍縮をリードするのを英国としてサポートしたい」と表明した。

 トレビリアン氏は、ロシアによるウクライナ侵攻で核兵器使用の危機が高まっていると懸念。「核兵器の問題をサミットの議題に載せるのは重要だ」と述べた。これに対し、松井市長は「核兵器のない世界という理想を目指し、現実的な議論をしてほしい。ロシアや中国が過剰反応せず、核軍縮の方向へ向かうのが大切だ」と求めた。

 トレビリアン氏はサミットに向けた外交のため来日し、広島を初訪問。この日は、原爆資料館(中区)を見学し、被爆者の体験を聴いた後、原爆慰霊碑へ献花した。広島県庁では湯崎英彦知事と面会した。(余村泰樹)

(2023年1月20日朝刊掲載)

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