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　秋篠宮さまは１９日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、米軍の原爆投下で壊滅した旧中島地区の痕跡を伝える被爆遺構展示館を見学された。昨年３月の開館後、皇族の来訪は初めて。原爆慰霊碑への献花や原爆資料館の訪問もした。

　展示館では、にぎやかだった街並みやアスファルトで舗装されていた街路の説明を受けた。秋篠宮さまは、遺構を見ながら「炭化した所ですね。石の間にあるのは家の木材ですか」などと熱心に質問していた。

　資料館は約１時間かけて見て回った。「黒い雨」を浴びた下着の展示では、眼鏡を取り出し解説文を読み込んでいた。同館によると、見学後に「多くの人々に来てもらい原爆のことを知ってもらったらいいですね」と話したという。

　広島入りは総裁を務める日本動物園水族館協会の研究会に出席するため。会は非公開だった。２０日は安佐北区の市安佐動物公園を視察する。（宮野史康）

（２０２３年１月２０日朝刊掲載）