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[広島サミット5・19~21] 危険物探知犬 駅で実証実験 国交省 往来に影響 分析

 広島市で5月にある先進7カ国首脳会議(G7サミット)に備え、国土交通省は21日、危険物を探知する訓練犬を使った警備の実証実験を南区のJR広島駅で始めた。鉄道テロ対策の一環で、25日まで続ける。課題を探り、サミット時の配置を検討する。

 初日は、日本警備犬協会(東京)のベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノアとボーダー・コリーの計2匹が出動した。いずれもにおいで危険物を探す訓練を受けている。新幹線口の改札付近を探索。利用客役の警備会社社員が持つ荷物や床に置かれたキャリーケースを嗅いで、危険物を見つけるテストをした。

 5日間とも午後1~5時、新幹線口と在来線乗り換え口の改札付近で実験する。探知犬がにおいに反応すれば、荷物確認の協力を求める。利用客の通行を妨げないことが課題で、人の流れへの影響について現場を撮影して分析する。

 国交省鉄道局の担当者は「駅では不特定多数の人がさまざまな大きさや種類の荷物を持ち歩き、急いでいる人もいる。適切な形で警戒を強められるよう検討したい」と話した。(長久豪佑)

(2023年1月22日朝刊掲載)

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