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あの場面 パネルで再び 「まんが 被爆地の新聞社」 中区で展示スタート

 原爆が投下された直後の広島で報道を続けた中国新聞社員を描いた冊子「まんが 被爆地の新聞社」を紹介するパネル展が23日、広島市中区の中国新聞ビル1階ロビーで始まった。31日まで。入場無料。

 4編からなる物語の主な場面を計24枚のパネルにまとめた。カメラマン松重美人(よしと)さんがきのこ雲の下の市民の惨状を涙ながらに撮影する様子や、記者八島ナツヱさんが発行できなくなった紙の新聞の代わりに肉声で救援情報を伝え回ったシーンが並ぶ。

 会場を訪れた西区のNPO法人理事原敏昭さん(73)は「登場人物の表情が怒りや悲しみを強く訴えている。子どもにも被爆の惨状がよく分かるのではないか」と見入っていた。

 平日午前9時半~午後6時(31日は午後5時まで)。パネルは公民館や学校に無料で貸し出す(保険料別)。読者広報部☎082(236)2455。(菊池諒)

(2023年1月24日朝刊掲載)

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