×

ニュース

広島市のNPOへ地球市民賞 平和の学びに「新たな道」 国際交流基金

 国際交流基金(東京)は23日、国際文化交流に取り組む団体に贈る2022年度の地球市民賞に、平和記念公園(広島市中区)でガイドなどをしているNPO法人ピース・カルチャー・ビレッジ(PCV、西区)を選んだ。

 PCVは元広島平和文化センター理事長のスティーブン・リーパーさんが17年に設立した。20年9月からは広島の原爆被害などを学んだ10~30代の約110人が有償で修学旅行生向けに案内し、平和について考えるワークショップを運営する事業を手がけている。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、バーチャル(仮想)体験として園内を散策し被爆者の話を聞くことができるアプリも開発した。国際交流の在り方に「新たな可能性を示している」などと評価された。

 この日、広島県庁で基金の柄(つか)博子理事から同賞の伝達状を受け取ったPCVの住岡健太専務理事は「広島について学びたいという世界中のニーズに応え続けたい」と話した。(久保友美恵)

(2023年1月24日朝刊掲載)

年別アーカイブ