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幟町小の歴史 カレンダーに 広島平和教育研、戦禍伝える

 広島県内の教職員たちでつくる広島平和教育研究所(広島市東区)は24日、2023年度のヒロシマ平和カレンダーを発表した。「笑顔を奪った戦争」をテーマに幟町小(中区)の歴史を取り上げ、平和の尊さを訴えている。

 B4判の月めくり。表紙には太平洋戦争前の1935年、笑顔で校舎前に並ぶ児童の集合写真を載せた。食糧難のため校庭で飼われたブタや、屋外での「青空教室」など戦中戦後の学校の様子を写真と文で紹介。被爆後に通い、平和記念公園(中区)にある原爆の子の像のモデルになった佐々木禎子さんの逸話もある。

 市役所で記者会見した阿部直文事務局長(59)は「カレンダーを使った教育で、平和な社会をつくる担い手になろうと子どもに伝えてほしい」と期待した。2200部を印刷。市内の図書館などに寄贈し、希望者には1部千円(送料別)で販売する。発行、発売は県教育用品☎082(264)1750。(宮野史康)

(2023年1月25日朝刊掲載)

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