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東広島の小1・小玉さん最高賞 ありがとうの手紙コンテスト

 全国の小学生約1万人が応募した本年度の「ありがとうの手紙コンテスト」で、東広島市西条町郷曽の郷田小1年小玉倫子(りんこ)さん(6)が全体の最高賞、文部科学大臣賞に輝いた。「ひいばあちゃんへ」と題し、曽祖母の静子さん(95)への思いをしたためた。

 A4判1枚程度にまとめるのが決まりで、小玉さんは絵と文で表現。静子さんの両手のしわや浮き出た血管、曲がった指を描き、重ねた歳月と苦労を想像した。「そのてでわたしがあかちゃんのときだっこしてくれてありがとう」「ずっとずっとがんばってくれていたからわたしがいるんだね」―。手ににじむ人生の道のりに思いをはせ、感謝の気持ちをつづった。

 コンビニ大手のファミリーマートが主催。今年で14回目で、審査員長はジャーナリストの池上彰さんが務めた。全国7ブロックに分け、最優秀は低・中・高学年の部門別に決めるが、今回から文部科学大臣賞(1人)を新設し、小玉さんが初めての受賞者に。23日に同小で表彰式があり、小玉さんは「書いてよかった。これからもいろいろな人に感謝の気持ちを伝えたい」と喜んだ。

 中国・四国ブロックの最優秀には低学年の部で小玉さん、中学年は「地球さんへ」と題してごみ問題や原爆使用がもたらしてきた環境破壊について書いた幟町小(広島市)4年の馬場理人(まさと)さん、高学年は亡き曾祖父への思いを「感謝状」としてつづった山手小(福山市)6年の石川芙薫(ふうか)さんが選ばれた。(岩井美都)

(2023年1月26日朝刊掲載)

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