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被爆時の様子 VRで 平和公園 たびまちが実験ツアー

 旅行会社たびまちゲート広島(広島市中区)は26日、被爆時の様子を仮想現実(VR)で体験しながら中区の平和記念公園を巡るモニターツアーを開いた。旅行会社の社員たち20人が参加。終了後のアンケートや意見を参考に、団体客向けの旅行プランの強化につなげる。

 参加者は被爆建物のレストハウスを出発し、ガイドの説明を受けながら5カ所でVRゴーグルを装着。被爆直後の原爆ドームや、2カ月後の相生橋などを360度の映像と音声で体験した。近畿日本ツーリスト津支店(津市)で教育旅行を担当する京戸優芽さん(28)は「戦争を身近に感じた。平和学習のための商品としてインパクトがある」と話した。

 ツアーは2021年8月にたびまちゲート広島が企画。被爆体験の証言者が減る中、最新技術を使って広島の歴史を伝えようと個人向けに開いていた。団体の誘客は新型コロナウイルス禍で控えていたが、今後は修学旅行や企業研修向けの販売に力を入れる。(標葉知美)

(2023年1月27日朝刊掲載)

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