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[広島サミット5・19~21] 英訳付き 開催地の味ガイド

 5月に広島市である先進7カ国首脳会議(G7サミット)を前に、広島県内の企業や大学生が地元飲食店を紹介する冊子を作成している。海外から訪れる人も増えるとみて、日本語と英語で店の特徴を説明。新型コロナウイルス禍の影響が続く中、来店客の増加につなげる。

 「eat(いー)!じゃろ」と名付け、県内のお好み焼き店や居酒屋など100店を掲載する。A5判約100ページで、学生がモデルを務める。料理の写真や説明に加え、Wi―Fi(ワイファイ)の有無、ベジタリアン(菜食主義者)や英語での接客に対応できるかどうかも紹介する。

 サミットを機に広島への訪問客が増えると考え、広告代理店のオフィスケープラス(広島市中区)や掲載される飲食店などでつくる委員会が企画した。サミットを応援する取り組みとして、広島サミット県民会議の認定を得ている。事業費は掲載店が出し合う。3月をめどに1万部を発行し、市内のホテルなどに置く。写真共有アプリ「インスタグラム」でも発信し、若い世代への浸透も図る。

 委員会は「観光客が最も期待するのは食だ。サミットの期間中はもちろん、終了後も飲食店や観光事業の売り上げ増に役立てば」とする。撮影モデルを務める広島女学院大4年羽立実緒さん(22)は「世界の注目を集めるイベント。広島グルメの知名度向上の力になりたい」と話す。(政綱宜規)

(2023年1月27日朝刊掲載)

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