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ネバダデー 核廃絶訴え 平和公園で被爆者ら座り込み

 米国が1951年にネバダ州で初めて核実験をした「ネバダデー」の27日、核兵器廃絶を訴える座り込みが、平和記念公園(広島市中区)の原爆慰霊碑前であった。広島県原水禁の呼びかけで被爆者たち約50人が参加。ロシアによる核の威嚇を批判し、核兵器禁止条約の推進を訴えた。

 県原水禁の金子哲夫代表委員(74)が「これ以上の核被害者は望まない」とあいさつ。県被団協の箕牧(みまき)智之理事長(80)も「禁止条約の発効で核実験は違法になった。絶対反対だ」と訴える中、参加者は約30分、横断幕を掲げて座り込んだ。ロシアの核の脅しを非難し、日本政府に禁止条約の署名・批准を求めるアピール文も採択し、日本政府と、米ロの両大使館に郵送した。

 また県原水禁はこの日、西区で総会を開催。5月に市内である先進7カ国首脳会議(G7サミット)を巡り、核保有国による核兵器の「先制不使用」宣言などを促すよう、岸田文雄首相に申し入れると決めた。(余村泰樹)

(2023年1月28日朝刊掲載)

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