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黙とうする子どもや原爆ドーム ヒロシマ伝える油彩・水彩画 周南で石村さん企画展

 ヒロシマをテーマに創作活動に取り組む洋画家石村勝宣(かつのり)さん(73)=周防大島町久賀=が手がけた油彩や水彩画など33点を並べた企画展が、周南市富田の市郷土美術資料館・尾崎正章記念館で開かれている。3月5日まで。

 「よき祈(いのり)よ こもれ」は広島市出身の被爆作家原民喜の詩「永遠のみどり」の一節を表題にした油彩画だ。新緑の中、原爆の子の像の前で黙とうする子どもを描いている。同じく油彩画の「炎Ⅱ」は火中にチョウやボタンの花を配し、被爆死した人々の魂の昇天を表現している。

 被爆クスノキや原爆ドームを描いた油彩画も展示している。石村さんは「ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、いま一度ヒロシマの悲劇を見つめ、戦争を起こさない原動力にしてほしい」と話した。

 午前9時半~午後5時。入館料は一般200円など。月曜休館。資料館☎0834(62)3119。(中井幹夫)

(2023年1月28日朝刊掲載)

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