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社説・コラム

[ひとコト] 平和の願い 菓子に託す 東京

 「菓子は平和の食べ物という私たちの思いが、徳川家広さんの思いと通じた」。菓子製造販売のにしき堂(広島市東区)の大谷博国社長は新商品の誕生を感慨深げに喜ぶ。家広氏が徳川宗家19代当主として家督を継承したのを記念し、カステラまんじゅう「楓果(ふうのか)」を発売した。

 家広氏との交流は7年になる。今回は「太平の世の礎を築いた家康公の思いを菓子に」と頼まれた。東京都内で2人で会見し、「世界中の子どもが菓子を食べ笑顔で過ごせるように」と願った。

 楓果は8代将軍吉宗が江戸城に植えた楓の木にちなみ、家広氏が名付けた。「心に平和をもたらす食べ物として末永くご愛顧を」(境信重)

(2023年1月28日朝刊掲載)

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