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百島で学ぶエコ旅検討 尾道市が小学生向け 太陽光発電やEV見学

 広島県尾道市は2014年度、環境学習の一環として離島の百島で、市立小学校を対象にした日帰りエコツアーを開くことを検討している。島内の大規模太陽光発電所(メガソーラー)や配備する電気自動車(EV)などを見学して理解を深めてもらう。市議会で予算案が通れば詳細を詰めるという。(渡辺裕明)

 市は再生可能エネルギーの普及を推進しており、百島を「人と環境に優しいスマートアイランド」とPR。昨年8月、集会所いきいきサロン百島に太陽光発電設備を造り、住民移動用のEV1台を無償貸与した。民間事業者による発電出力1500キロワットのメガソーラーも9月に稼働した。

 市は2010年から島や山間部など、学習環境が異なる学校の児童が漁業や林業を一緒に体験する「しまなみ・やまなみ自然学校」を開催。好評の一方で、漁船などの数的な制限があるため、大規模校が参加しにくいなどの課題があった。

 これを受け昨年6月、市内の小学校に取り入れたい環境学習をアンケートしたところ、メガソーラー見学やEVの出前授業の要望が多かったという。市は学習を希望する学校を支援していく方針で、百島以外の市内のメガソーラーも見学場所に想定している。

 市環境政策課は「自然の力でできた電気が生活で役立っていることを感じてもらいたい」としている。

(2014年1月29日朝刊掲載)

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