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[広島サミット5・19~21] 外国人目線で駅や電停点検 中国運輸局 訪日客の回復見据え

 中国運輸局は2日、インバウンド(訪日外国人客)の本格的な回復を見据え、JR広島駅(広島市南区)など広島市中心部にある交通拠点の現状や課題を外国人目線で再点検した。同市で5月にある先進7カ国首脳会議(G7サミット)を前に企画した。

 地場の観光コンサルティング会社の英国人社長や広島大大学院で学ぶ台湾の留学生たち外国人4人と日本人1人が協力。広島駅や広島電鉄原爆ドーム前電停(中区)、広島バスセンター(同)の計3カ所の案内板表示やアナウンスをチェックした。

 広島駅では、新幹線で訪れた外国人が山陽線に乗り換えて宮島口駅(廿日市市)に向かう想定で、多言語に対応した駅案内板や券売機を確認した。参加者からは「外国人には乗り換えは難しい。宮島の大鳥居の写真を付けた経路案内があれば親切では」などの指摘があった。

 運輸局によると、昨年の中国地方の外国人宿泊者数は11月末までで延べ23万4650人と、21年通年の2・2倍だった。サミットを機にさらなる増加も見込まれるため、受け入れ態勢を強化しようと催した。取り組み成果は、27日に開く交通・観光事業者向けのセミナーで報告する。(小川満久)

(2023年2月3日朝刊掲載)

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