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　広島を拠点に活動するジャズシンガー木本いず美さん（７４）＝広島市東区＝が、音楽と映像で核兵器の廃絶を訴える動画作品「祈り」を制作した。ウクライナで戦争が続き、核兵器使用の危険性が高まっていることに突き動かされたという。

　日英の字幕付きで約４０分。木本さんが率いる音楽集団「ＹＡＭＡＴＯ」の雅楽に合わせ、原爆で両親を失った木本さんの母親の被爆体験を朗読。「皮膚の垂れ下がった幽霊のような人たちが母の足をつかんでは、『水をくれ』と言うのだそうです」と伝える。

　被爆２世の木本さんは「世の中が大変な時こそ、平和を願う気持ちを日本の伝統音楽に乗せて訴えたい」と話す。木本さんのホームページ（ＨＰ）で公開している。 ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｙａｍａｔｏ‐ｇａｇａｋｕ．ｃｏｍ／ｐｒｏｆｉｌｅ／ｉｎｄｅｘ．ｈｔｍｌ

（２０２３年２月６日朝刊掲載）