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ノルウェー議長 平和公園を訪問 「両国協力し核廃絶を」

 ノルウェー議会のマスード・ガラカーニ議長(40)が5日、広島市中区の平和記念公園を訪れた。被爆証言を聞き、原爆資料館を見学。ウクライナに侵攻したロシアが核兵器の使用を示唆しているのを念頭に「惨禍を二度と起こさないため、広島訪問には象徴的な意味がある」と訴えた。

 前(すすめ)健一副市長の案内で原爆慰霊碑に花をささげた後、広島国際会議場へ。8歳の時に被爆した小倉桂子さん(85)の証言に聞き入った。原爆資料館は、滝川卓男館長から説明を受けながらじっくりと見学した。

 参院の招きで来日し、最初の日程に広島訪問を組んだ。ガラカーニ議長は取材に「原爆について読むのと、じかに体験を聞くのは違った。独裁政権が核の脅しをかける今、平和への願いという共通の価値観を持つノルウェーと日本が協力し、核兵器廃絶に取り組むべきだ」と話した。(川上裕)

(2023年2月6日朝刊掲載)

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