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「核共有」議論 避けられぬ 維新・馬場代表 首相、G7で廃絶の道筋示して

 日本維新の会の馬場伸幸代表が6日、広島市内で中国新聞のインタビューに応じ、台湾への軍事的圧力を強める中国などを念頭に反撃能力(敵基地攻撃能力)や核兵器を共同運用する「核共有」の議論は避けては通れないとの認識を改めて示した。広島市での先進7カ国首脳会議(G7サミット)で核軍縮がテーマの一つになることには理解を示し、岸田文雄首相に廃絶への道筋を示すよう注文した。

 馬場代表は、ウクライナに侵攻したロシアや核・ミサイル開発を加速する北朝鮮の動きも踏まえ「戦争をしない、巻き込まれないためには一定の抑止力が要る」と強調した。反撃能力や核共有の議論にも触れ「犠牲が出るまで何もできないのは国民に対しあまりにも無責任だ」と述べた。

 一方で、最終的に核兵器の廃絶を目指す考えには同意。サミットの議長を務める岸田首相には「米国の核の傘にいる事実から、核を全世界から撤廃するゴールまでのロードマップを示してほしい」と求めた。

 今国会で議論している防衛費増にも一定の理解を示し、増税前に国会議員の定数削減など身を切る改革をするべきだとも主張した。(平田智士)

(2023年2月7日朝刊掲載)

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