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[広島サミット5・19~21] フェリー客避難に備え 県など 宮島口想定 図上訓練

 広島県や県警、廿日市市、県内の交通事業者などは7日、先進7カ国首脳会議(G7サミット)を前に、廿日市市の宮島口フェリー旅客ターミナルでの非常時の対応を確認する図上訓練を同市のホテルで開いた。訓練を踏まえて今後、避難経路などをまとめた対策要領を作る。

 宮島対岸のターミナルに爆破物らしきものが見つかったとの想定で、19機関の約90人が参加。発見場所の半径200メートル以内にいる観光客や住民を近くのボートレース宮島に誘導し、さらに別の避難場所に移送する際の適切な避難経路や移動手段、警備員の配置を話し合って地図に記入した。

 サミットは5月に広島市であり、首脳たちの宮島訪問が検討されている。廿日市市が今後、訓練の内容を基に要領を作成して関係機関で共有する。県危機管理課の佐藤伸樹課長は「安全安心なサミットにできるよう気を引き締めて連携を強化していく」と話していた。(八百村耕平)

(2023年2月8日朝刊掲載)

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